『胆のう』は肝臓の下にある小さな袋状の臓器で、肝臓で作られた「胆汁」を溜めておく働きをしています。また胆のうにたまった胆汁を十二指腸に流しこむ細い管を『胆管』と呼びます。胆汁は脂肪の消化を助ける大切な消化液です。
胆のうの中にできる「石」が「胆のう結石」です。また、「胆管」の中に「石」ができたり、胆のうから「石」が胆管に流れ出ることもあります。これが「胆管結石(たんかんけっせき)」です。「胆のう結石」と「胆管結石」をまとめて『胆石』と呼びます。
胆のうの中に胆石ができる病気です。
多くは無症状ですが、胆石が胆のうの出口をふさぐと、上腹部に激しい痛みが起こることがあります。脂っこい食事の後に痛みが出ることが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
放置すると胆のうが破裂したり、膿がたまったりして命に関わることもあります。早期の診断と治療が重要です。
症状が軽い場合は、食事制限や飲み薬で様子を見ることもありますが、症状が強い場合は入院して抗生物質を使ったり、胆のうを手術で取り除くことがあります。
最近では、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術という、おなかに小さな穴をあけ、細い鉗子を使って行う手術が主流で、体への負担が少ない手術です。
胆管(たんかん)は、肝臓で作られた胆汁を十二指腸へ運ぶ細い管ですが、この胆管に「石」ができたり、胆のうから流れ落ちてきた石が詰まることがあります。これが「胆管結石(たんかんけっせき)症」です。
胆管が石で詰まると胆汁が流れなくなり、体にさまざまな異常?が起こります。
主な症状は、上腹部の痛み、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)など。
放置すると、ショックを起こしたり膵炎などの重い病気を引き起こすこともあります。
胆のう結石が胆のうから胆管の中にころげ落ちることで生じることが多く、脂肪の多い食事、加齢、肥満、糖尿病などがリスク要因です。特に中高年の方に多く見られます。
胆管結石は自然に十二指腸に流れ出ることもありますが、症状が出た場合は早急な治療が必要です。
当院では内視鏡を口から十二指腸まで挿入して胆管の石を取り除く「内視鏡的胆管結石採石術」という方法を行っています。場合によっては手術が必要になることもあります。
バランスの良い食事、適度な運動、肥満の予防が胆石のリスクを減らします。
特に脂肪分の多い食事を控えることが大切です。定期的な健康診断も早期発見につながります。
おなかの痛みや黄疸が出たら、すぐに医療機関へ。
胆石は早期発見・早期治療がカギです!


医療機関: 社会医療法人社団 光仁会 第一病院
連絡先: TEL: 03-3607-0007 / FAX: 03-3609-2260
とよおか まさひろ
豊岡 正裕
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