正常な肺には、吸い込んだ空気を入れるぶどうの房状の「肺胞」と呼ばれる小さな袋が多数あります。間質性肺炎は「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気です。間質性肺炎では肺胞の壁が厚く硬くなるため(線維化といいます)、酸素を取り込みにくくなります。
間質性肺炎の原因は多岐にわたり、原因が「特定できるもの」と「特定できないもの」に分けられます。「特定できるもの」には、慢性的吸入刺激による塵肺(じんぱい)、過敏性肺炎、薬物・サプリメントなどに対するアレルギー反応である薬剤性肺障害があります。原因が特定できない場合は特発性間質性肺炎といいます。
間質性肺炎の症状には、じっと安静にしている場合には感じないのに、歩行、階段昇降時、入浴、食事、排泄時に息切れを感じる「労作時(ろうさじ:運動時)息切れ」があります。また、痰を伴わない咳である「乾性咳嗽(かんせいがいそう)」に悩まされることがあります。
間質性肺炎が存在していても初期には多くの場合は無症状です。
早期発見のためには、年1回は健診でのレントゲン検査をお勧めします。
当院では、胸部レントゲンや胸部CTなどの画像検査を行い、また、血液検査で原因のある間質性肺炎かどうかの評価を行います。KL-6、SP-D (サーファクタントプロテインD)という血液検査の項目が疾患マーカーとして使われています。
また、呼吸機能検査、動脈血液ガス分析や運動時の酸素飽和度測定により、病気の状態や進行具合の評価を行います。診断・病型分類に応じて、原因からの回避を行うとともに、抗線維化薬・抗炎症薬などの薬物治療を検討いたします。
気管支検査等さらなる精査が必要な場合は、対応可能な医療機関に紹介しています。
おち ゆうすけ
越智 裕介
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