膵臓は胃の背側に位置し、膵臓がんの多くは膵液の通路である膵管から発生します。
膵臓がんは小さなうちから膵臓の周りのリンパ節や肝臓に転移しやすく、お腹の中にがん細胞が散らばると腹膜播種が起こります。早期発見が難しいがんのひとつで、手術をしても再発することが多く、5年生存率は約10%です。しかし、最近は、有効な抗がん剤が開発されて、がんを縮小してから手術をしたり、手術後に抗がん剤を使って再発を予防したりすることが行われるようになってきました。
腹痛や背部痛、食欲不振、腹部膨満、黄疸などの症状があれば、膵臓の病気が疑われます。
膵臓は血糖をコントロールするインスリンというホルモンを産生しているため、がんによってインスリンの分泌が低下すると、突然、糖尿病になったり、糖尿病が治療中に悪化する場合があります。
また、膵のう胞、慢性膵炎などの病気がある方、血縁者に膵臓がんがいる方、飲酒歴、喫煙歴のある方も、膵臓がん発生のリスクが高くなるので注意が必要です。
上記の症状や、膵臓がんのリスクのある方は、膵臓の検査をお勧めします。膵臓の検査は、腹部エコー、CT、MRIなど苦痛がなく体に負担がない検査です。
最新鋭の機器を用いて精度の高い画像検査を行っています。症状のある患者さん、膵腫瘍マーカ―値が高値、膵疾患、糖尿病、膵がん家族歴のある方をご紹介いただければ幸いです。
腹部エコーは非侵襲的な検査で、膵臓がん発見の手掛かりになります。小さな膵臓がんを見逃さないように細心の注意を払い検査を行いますが、膵臓は内臓脂肪、消化管内のガスの影響を受けやすく、どうしても見えにくい部位が生じます。その場合はCTを併用して膵臓全体を観察し、必要に応じて造影検査を追加します。また、MRI、MRCPも適宜行います。
膵臓の病気が疑われてた時は不安になり心配ですね。当院では可能な限り、来院された日に検査を行い、結果説明も行います。朝食をとらないで来院していただければ幸いです。尚、糖尿病の治療薬以外の普段飲んでいる薬は服用して下さい。
いかり たかあき
猪狩 功遺
| 役職 | 非常勤医師 |
|---|---|
| 診療科 |